イルミネーション

イルミネーション 生活
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 この時期、夜の街はイルミネーション。
キラキラ、綺麗。
家計を任されたばかりの私。これまでのように、のんべんだらりと生活費を使っていたら駄目だと気付き、財布の紐を締めるべく、夜のスーパーへ向かう。
パートは午前なので、子が塾へ行くタイミングで私も買い物に出る。
お迎えは夫がしてくれるので、送りは私。子は、6時過ぎは人が多いし一人で行けると言うのだけれど、時間はともかく外は真っ暗。年頃の娘を持つ母として、やっぱり心配は尽きないのだ。

 子を塾まで送り届けると、その足で一駅向こうのスーパーまで。
イルミネーションの街並みを自転車で抜ける。
時間の感覚が幾分麻痺する。
夕飯も出来ている。今日の買い出しは、明日以降の分。

イルミネーションは、どこまでも続く。
学生や社会人カップル、それに小さな子どもの手を引く家族連れ。
こんなにも多くの人。
皆、無料で癒されるこの空間を求め、寒空の中でも笑顔だ。

仕事、
夫の事業、
子の進学、
家計、
親の老後、
自分達の老後、
どうにもならない悩みを抱えていても、美しいものは美しく見える。


「綺麗だな。」


 スーパーも、色取り取りの光に包まれクリスマス仕様となっている。
仕事終わりのサラリーマンやOLもわんさか。
彼らの買い物かごの中には弁当。半額シールが貼られている。
私も半額シールの貼られた魚をかごに入れる。魚は肉より高いけれど、育ち盛りの子どもには食べさせたい食品のひとつ。
鮭が大好きな子。三切れ入って半額の298円。
その他、シールの貼られた生鮮食品を買い込む。
イルミネーションと節約は対極にある気がするけれど、ワクワクする瞬間だ。


 そうだ、明日はクリスマスツリーを出そう。
家の中にいても、少しは気分があがるように。


 

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