家事手抜き

フライ 生活
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 ここずっと、ご飯は手抜き。
夫に文句を言われた。

「これって、惣菜?」

 仕事帰り、買って来た惣菜を温めて食卓に出したからだ。
揚げ物は、バッター液に絡めてパン粉を付ける手間が掛かる。
しかも、アジフライが食べたいと言われ、いちいちあじを捌いたりしている時間なんて平日は皆無。
それに、コスパも悪い。スーパーで魚を買えばそれなりに高い。そりゃあ新鮮かもしれないけれど。
夕方で割引もしていた惣菜だったので、家計にも優しいのだが。

「昨日はカレーだったし、その前はしゃぶしゃぶ、その前は確か親子丼・・最近、丼ばっかだから今日は久しぶりにちゃんとしたもの食えると思ってたのに。」


 夫の言う「ちゃんとしたもの」というのは、定食風なもの。
メインのおかずに味噌汁と副菜3つ程、それにサラダ。
最近、確かに丼に頼っていた。余裕があれば、それに汁物を付けるけれど、無い時はインスタントの味噌汁とか。
夫も、私が専業の時は冷食NG、おかずは5品以上とうるさかったのだが、ダブルワークを始めてからは多少の家事手抜きは目を瞑ってくれていたのだけれど。
それでも、最近の手抜きには我慢ならなかったのだろうか。


「ごめんね、ちょっと今週は余裕が無くて。ノルマとかも厳しくて。」

 なんで謝らないとって気持ちをぐっと押し殺し、笑顔で詫びた。
日用品の不足についても、


「ボディーソープ切れてる!」

 風呂場から子が大声を出す。

「ごめん、ストックもない、今度買ってくる。」

「えー、歯磨き粉ももう無くなりそうだよ、明日買って来て!」


 子からもブーイング。
気付いた人が買って来て欲しい。
私だって以前とは違う、彼らと同じく時間に追われているのだ。



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