ブラック社員

スーツ 仕事
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 SVが今月から変わり、フロアの空気が一気に変わった。
これまでも、アポが取れなければ声掛けというプレッシャーはあったのだけれど、きつい指導の後には必ずフォローがあった。
だが、このSVは容赦ない。
まだ私は直接やられていないけれど、今週は学生っぽい男性バイトが怒鳴られていた。

「自覚もってちゃんとやってくれよ!アポ取れなきゃ意味ないから。」

「なんでそうなるかな?あの返しはあり得ないから。」

「おいおいおい、ちょっと勘弁して。さっきの取れてたよ、なんで逃すの!?」


  バイト君のトークを聞いて、すべてダメ出し。
だが明日は我が身。フロア中がピリピリしており、既に退職者が一人出たらしい。
しかも席をひとつ挟んでの隣だったので、会話がビンビンに耳に入り、自分の業務に集中出来ない。


「タイミングなんて待ってたらいつになっても取れないよ!あっちは居留守使ってるんだから!」


 法人宛の電話は、窓口の事務女性が電話を取り、そこから担当や代表に繋げて貰えたら第一関門突破なのだけれど、そのはじめのハードルが高い。
大抵、不在ですの一言でガチャリーのパターン。
SVに目を付けられないよう、必死でリストを目で追い電話を掛ける。
結局丸一日アポは取れなかった。

唯一、カフェのような休憩所で持参して来たおにぎりとスープをいただくのが癒し時間だったのに。
それすら楽しめなくなってしまった。
あのSVの顔がチラついて、次は自分の番かも・・と恐れをなして委縮してしまうのだ。

この職場は長くいるところじゃないなーそう思いながらも、収入が途絶えるのは今は辛い。









 

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