重い話

布団 家族
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 夫から、話があると昨夜遅くに声を掛けられた。
自営のことか?それとも・・緊張しつつリビングのソファーに腰を掛けた。
幾分、表情が暗いのが気になりつつ耳を傾ける。


 困ったことになった。
三女が病気になった。
鬱だと診断されたらしい。
朝、なかなか起きて来ない三女に義母が声を掛けると、布団の中で泣いていたのだという。
最近の三女は、風呂キャンも多く、在宅仕事の日は一日中パジャマのこともあったらしい。
だが、仕事をしているふりで実際は何もしていなかったのかもしれない。
取り敢えず診断を受け、休職することになった。
彼女の身に、心に、いったい何が起きたのか?

先日、義父の病院の付き添いをした時は三女と顔を合わせることはなかったが、それは仕事をしているからだと思っていた。
実際は、臥せっていたのだ。


「何が原因か分からないんだけど、しばらく様子見だな。」


 三女のプライベートは、よく分からない。
以前は付き合っている人がいて、直に結婚するのだろうと思っていたがそれもなく、あれから彼とどうなったのか私の耳には入って来ない。
夫は長女から、三女が義両親と同居していることで多くのプレッシャーを抱えていることも原因なのではないかと言われたそうだ。それは、先のこと。本来なら私達家族が義両親と同居するはずだったところ、嫁にいかない三女がいることで先延ばしになり、今では彼女が両親の面倒を精神的に見ている現実。最近では義父の具合も悪く、先のことを考えれば介護問題ーその先のこと・・
独身である三女が何もかも背負う必要はないけれど、だがどうしたって現実は同居している子どもが一番近いところにいるのだから、何かと情報は真っ先に彼女に入って来るし、問題が起きたとしてそれを誰かに振るにしてもまずは彼女が一番に動くことになるだろう。
そういった先々のー、金銭面でも勿論だけれど、未来に対し、不安が襲ったのではないかというのが長女の見立て。


「花子が今は受験だけど、まあ自立してくれたら俺達も身軽になるからな。その時までもってほしいけど。」


 夫がふともらした言葉。
三女がもしもこのまま社会復帰出来なかったら。
今、考えても仕方がない最悪なシナリオをどうしたって思い浮かべる。
あの家で、義両親の介護に加えて三女の面倒も見ることになるのかも・・
部屋数は十分足りているし、ここの家賃分の支払いがなくなることは、夫にとって今後自営を続けて行くのに大きなメリットだろう。
でも、私は?
三女が元気でいてくれたとしても、義両親の介護問題は決して他人事ではないけれど、こうなってしまい動揺する私はきっと心のどこかで、彼女がなんとかしてくれるだろうという甘くも勝手な期待を抱いていたのかもしれない。



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