自己採点

赤鉛筆
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 子の共通テスト、自己採点ボーダーぎりぎり。
試験中、熱はないにしても倦怠感と関節痛が辛い私は、布団の中でごろごろしつつも子が全力を発揮出来るように願っていた。
夫は案外と楽観的で、余裕で8割以上取れるはずだと言っていたけれど。
試験終了後、帰りの電車の中で子からライン。私個別に。

ー難しかった・・

 落ち込む子の表情が目に浮かぶ。
だが、親まで落ち込むわけにいかない。

ーそっか、でもまだ自己採点しないと分からないし。そうじゃなくても二次で頑張ればいいよ。切り替えて行こう!


 既読スルーのまま、1時間ほどで子は帰宅した。
まだ体調が万全ではないので、マスクをしてリビングへ。

「お疲れ。大丈夫?」

「疲れた。」


 まだ帰宅したばかりなのに、そのまま部屋でまた勉強を始めた。
夫も早帰りをし、なので早目の夕飯。食卓は、なんだかぎこちない空気が充満していた。


「もうすぐ自己採点出来るな。」

「うん・・」

 塾の解答速報がアップされ、子は部屋にまたこもる。
夫もそわそわと落ち着かない。


「なんか、厳しかったみたい。ライン来たの。」

「厳しいっていっても、ボーダーぎりぎりだろう?」

「分からない。かなり落ち込んでたから。」


 子が部屋から元気のない様子で出て来た。
夫は前のめり気味で、どうだったかと尋ねる。
黙ったまま、その結果を私達の方に向けた。

しばらく、沈黙が続いた。


 

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