母から卒業

飛翔 家族
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 母の日のプレゼントについてまだ悩んでいる。
相変わらず、返信は来ない。
要らないわよという言葉を真に受け取り、このままスルーしたら楽だと思う一方、この悩ましき選択に直面するのもあと何回かと有限の事実に、悔いのないようにしたいという気持ちもあって、だから結局のところ自分の為の面倒ごとなのだ。
もう、ネットで予算を絞り、ランキング上位のプレゼントをポチってしまおう。スルーするよりはマシだろう。それでも手間が掛かっていないプレゼントにがっかりを隠せない母が想像出来てしまう。

 N恵は、今年の母の日は母娘水入らずで旅行に行くらしい。一泊二日の温泉で、子ども達は抜き。受験の娘を置いて行くのか?と思ったけれど、旦那が見てくれるという。旦那実家の母の日はなし。結婚の時からそういった交流はお互いに気を遣うし疲れちゃうからやめようねーと物分かりの良い今時の義母から言われたそうだ。旅行代は少なく見積もっても5万~、N恵は羽振りが良いから10万の予算といったところだろう。伯母はまた私の母にその楽しかった思い出を伝え、煽る。そうして母は姪と娘を比較し、羨み、ため息をつくのだ。

 私だって、お金と物分かりの良い夫がいればーと思う。いや、そうであっても、母と二人きりの旅行は果たして楽しめるものだろうか?旅先であっても、毎度の電話でのやり取り同様、愚痴と不満を延々と語り続け、それに私が応え、純粋に旅を楽しむというよりもそれはただのオプションであって、結局のところ場面が変わっただけで、不毛なやり取りが続くだけ。


 母との関係について、散々と悩み続けてきたけれど、最近になって、N恵の代わりは弟がすればいいのではないかと思い始めた。独身で溺愛している可愛い出来損ないの息子。パラサイトさせているのも産んだ責任だという母だけれど、只々甘い、それだけ。共依存なのだ。自分がいないと駄目になるからーという承認欲求を綺麗な言葉に変えればの責任であって、それは、愛情に履き違えた依存でしかない。それでも、娘と違い息子に抱く感情は、異性だからこそ分からないイコール諦めと可愛さがあるのだろう。戦うだけ無駄。私は弟に勝てない。
あともう何回ーとカウントして自分を責めるのも、もうやめよう。自分の心を第一にして、母を可哀想な人間だと同情することから卒業しよう。

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