夫に、言われた。
「引くわ・・」
義実家から帰宅し、疲れた様子の夫。
夕飯は家で食べるというからカレーライスを用意していた。
「昼もカレーだったんだよな。」
げんなりした様子だが、それしか用意していないのだからと我慢してもらう。物価高の今、別メニューを作るなんて贅沢なことは言ってられない。
さっさと夕飯を食べ終え、風呂に入る前に寝巻を取りにクローゼットへ行く夫が、険しい顔でリビングに入って来た。
「これ、何?」
手には、先日買った私の喪服。中身を見たのだろう。
「今、これ買う?」
夫に高い買い物をしたこと、その報告をしていなかったことに怒ったのだろうとすぐに謝る。
「いや、でもセールで2万円しなかったの。今ある喪服がもう着れなくて。だから買うなら今かなって・・」
「買うなら今って・・無神経にも程があるな。それって、親父が知ったらどう思う?っていうか、人としての情があんたにはないの?」
始まった。私をあなたではなくあんたと呼ぶ時。それは夫の怒りボルテージがかなり上がっている証拠だ。こうなったら私が何を言っても無駄、言い訳と捉えられ、更に火に油を注ぐだけ。
「ごめんなさい・・配慮が足りなかった。」
夫はぶつくさ文句を言いながら、バスルームへ向かっていった。
謝りながらも、そんなに私、悪いことした?という気分。こういう機会でもなければ買わなかったし、それは実父であったって。それを夫は、縁起が悪い、配慮が悪いと激怒。
こういう価値観も、夫婦でまったく合わない部分だ。
夫婦の価値観
夫