惰眠

眠り猫 わたし
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 この1週間、酷く疲れていた。
ぐっすりと眠ることが出来ず、心には重い鉛が常に留まり、体中がバキバキ。
待ちに待ったパート休み。夫と子を見送った後は、まだ敷きっぱなしの布団にダイブした。
ゴロゴロしながら、スマホを眺める。
なんてことはない、ネットニュースで今日の新しい情報をお手軽に得る。
世界では、色々なことが起きている。私の悩みなんてちっぽけだなーと思う一方で、私にとっては私が世界の中心なのだから仕方がないと思い直す。
戦争よりも、物価対策や特殊詐欺のニュースよりも、小さな自分の世界で起きているニュースが私にとっては一番なのだ。
今週は、退職からの本採用という大きなニュースで私の頭はパンク寸前。
そして、嬉しさよりも不安の方が大きい。
あの時、流されて退職を押し通さなかったことを後悔もしている。

束の間の連休。
いったん、不安はベッドの脇に置いておいて、今日は疲れを癒したい。
気付けば、すーっと何かに引っ張られるように眠りに落ちていた。

うっすら目を開けると、10時半。
だが、まだ眠い。しかし洗濯物を干さなくてはー
それに、尿意をもよおしている。
トイレへ行きたい気持ちとまだ眠りたい気持ちが戦い、睡眠欲が勝った。

はっと目覚めると、11時半。もう正午だ。
なのに、体が動かない。
尿意は更に強くなり、何とか重い体を引き摺ってトイレへ行き用を足した。

洗濯物を干したら、またソファーにごろりと横になる。
麦茶をゴクゴクと飲んだら腹がぐーっと音を立てた。空腹を感じて、冷蔵庫を漁る。
激安スーパーで買っておいた1袋20円の蕎麦を茹でて食べたら、再びソファーへ。
珈琲を淹れる元気もないまま、スマホでルーティンと化している気に入りブログを巡回。
そうしているうちに、再び眠気に襲われた。

次に目が覚めた時、時計を見ると15時半。
子が下校する時間ではないか。
慌てて部屋の片付けや食器洗いなどをし、バタバタと身体を動かすことによって目を覚ました。


丸1日、惰眠を貪った。
疲れが取れたかといえば、そうでもない。
ただ、体の声を聞き正直に従った。

ポジティブには、程遠い。



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わたし
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