この3連休、夫は朝から晩まで勉強をしている。
だが、自宅ではなく外でだ。
図書館の時もあるし、またカフェの時もあるようで、気分を変えないと集中出来ないからだという。
子は、普段は自宅で塾のオンライン授業を受けていることが多いのだが、夏休みに入り、自習室を積極的に利用するようになった。
やはり、自宅だと集中力が途切れるらしい。
この週末、土用の丑の日だからとスーパーの鮮魚売り場は鰻だらけ。
でも実際、それを買い物かごに入れている人はそう多くもなく、鰻コーナーに立ち寄るもそのまま通り過ぎる人の多いこと。
うなぎに4000円、やってられないよね、と思うのは私だけではなさそうだった。夫はこの土用の丑の日を大切にしており、これまでは外で食べていたようだが、今年は普通に自宅で夕食を取っていたので段々と分相応の意味が分かって来たのだろう。
家にある米はまずいので、うどんと天ぷらにした。
「う」の付くものだし、子は喜んで食べていた。かき揚げが大好物なので、この暑さで揚げ物はきつかったけれど、安上がり。夫もビール片手に胸肉で作ったとり天をいくつも食べていた。
子が小さい頃は、夫は外で特上のうなぎを食べている間、2人でちくわのかば焼きを食べていた。
あんなに虚しく腹の立つことはなかったが、当時は専業主婦で稼ぎもないし、自分は消費するだけの人間だから仕方がないと割り切っていたけれど。
こうして、ほんの少しでも夫が家族に寄り添うようになりつつある今は、あの頃より家族の形は前進しているように思える。
家族の食卓
