三女のあの言葉が頭から離れず、何度も目が覚めた昨夜。
眠りが浅く、私の何がいけなかったのかと思い悩む。
おかしなことは言っていない。なのに、なぜ彼女を怒らせてしまったのだろう。
神経が敏感になっている彼女には、あの言葉の裏にある私の心が読めたのだろうか?
確かに、可哀想だと思った。
そして一瞬、夫も娘もいる自分の方が幸せだと確かめた。
これまで集まりの度、彼女には惨めな思いをさせられてきた。
なんの取り柄もない私に、散々な言葉を投げて来たことを彼女はすっかり忘れているのだろうか?
勿論、それは私自身の努力不足によるものだけれど、彼女に私は迷惑を掛けていない。
短大卒を馬鹿にされ、正社員になったこともなければ今はなんのキャリアもなく、パートも彼女からしたら雑用ばかりの誰にでも出来る無資格OKの頭の使わない仕事。
そんな私を馬鹿にして、夫にふさわしくない嫁として、こちらが歩み寄ってもつっけんどんだった癖に。
病気になった途端、弱者の強みを最大限に振りかざし、油断すれば思い切り嚙みついて。いったい何様なのか。
彼女の心根が優しければ、私だってそんな不純な感情をまとうことだってなかったし、あの言葉だって普通に思い遣りのこもったものだったと思う。
「あのまま社会復帰出来なかったら、先のことを俺達も考えないとな。花子が自立するタイミングまで悪化しなければいいんだけど。さすがに父さん達も自分のことで精一杯だし。」
先日から、夫はなんとなくほのめかす「同居」的な話題。
つい聞こえなかった振りでバルコニーに洗濯物を干しに行く。
冗談じゃない。
三女との軋轢
