早とちり

オフィス 仕事
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 先週の仕事で、米田さんに嫌がらせを受けたと思い込んでいたけれど。
私の早とちりだった。
そもそも、木佐貫さんが正しく私に業務依頼をしていなかった。
米田さんに作成した資料をメールしろと言っていたけど、そうじゃなくて、課全体にメールをしなければならなかったようだ。
米田さんは木佐貫さんにそう伝えたのに、慌てて早退しなくてはならなくなった木佐貫さんは、そこを適当に私に流して帰ってしまった。
だから、米田さんは注意ついでに上席らも含む課グループをccに入れて発信したのだ。
会議で使う資料だから、事前に配る前に目を通して欲しかったのだろうと花山さんは言っていた。

「木佐貫さんもさ、適当だよね。私なら米田さんに言いにいっちゃうよ。もっとちゃんと説明してくれなくちゃ、こっちはパートだから勝手に出来ないし。」


「そうだね・・」


 相槌を打ちながらも、ミスしてしまった手前、そんなことを米田さんに言えるわけもないし、また木佐貫さんを非難することになる。花山さんはやっぱり強いなと思いながら、モヤモヤは木佐貫さんに向いてしまった。

彼女は子どもが骨折をしたとかで、しばらく通院が必要らしく、遅刻や早退が多くなるそうだ。
それはいいのだけれど、また彼女経由で仕事を振られることに抵抗感をおぼえる。

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