塾で行った模試の結果と、子が志望する大学の偏差値。
照らし合わせてため息を大きくついたのは我が子だけれど。
夫もそれを目にし、がっかりした表情を隠せなかった。
夫は、いわゆる有名大学出身者。なので、最低でもGMARCHという考えを持っているのだ。
子の偏差値は、先日の模試の結果で50ちょっとだった。
志望校の偏差値が65くらいなので、正直いって厳しい。しかも一般入試で挑むとなれば、尚更。
甥や姪が優秀で、それなりの大学ーしかも医大、薬科大に入学したことで更に子のプレッシャーはあるように思う。
私が短大卒ということも、結婚の挨拶へ行った時、義姉らに鼻であしらわれた苦い記憶が蘇る。
あいちゃんは東京芸大を目指していると正月にちらっと耳にした。
また比べられるのかとげんなりしたけれど、夫もあちら側の人間なんだな、と思った台詞。
「OO大学なんかにン百万も掛ける意味あるのかね。」
知名度はあるが、偏差値としては50台の大学は大学と認められないーそんな空気が我が家に漂い、子は委縮気味だ。だが親の期待にも応えたいー親族を見返したいという気持ちもあるのか、俄然、志望校は自分の能力よりより高いところを目指してしまうのだ。