子は、思う存分パーティーを楽しんだようだった。
この日の為に、わざわざダサ可愛いセーターを買っていた。
最近の流行りなのか?欧米人が好んで着そうなクリスマスカラーのいかにもなセーター。
それを着て、映える写真を撮りたかったみたい。
帰宅はまあまあ遅かったので、今日は昼過ぎまで寝ていたようだ。
私が出勤する時間は寝ていたが、帰宅すると子はまだパジャマ姿でねぼけた顔でゴロゴロしていた。
冬休み突入ということもあり、気が抜けたのだろう。
私は、事務パートの方だけれど午前で帰って良いと言われた。
何となく釈然としないけれど、もう年末だし仕事も私に振れることはないのだろう。
黒川さんも同じくの扱いだったので、パートというものはそういうものなのだ。
不要な時は、少しでも人件費を浮かしたいという会社の考え。
お金のこととか、色々と考えることはあるけれど、ちょっと脇に置いて我が子の楽しかったパーティーの話を聞いた。
写真も見せてくれて、何より不登校気味で修学旅行も欠席した子だけれど、居場所は確かにあるのだなと嬉しくなった。
メイクは相変わらず派手だし、今時だけれど。中身は子どもの頃のまんまだ。
「ドンキで色々買って、準備したんだ。楽しかった。」
ダサいセーターに、トナカイのカチューシャ姿でマイクを持つ子の姿。
カラオケがメインのパーティーだったようだけれど、皆、楽しそう。
テーブルの上には持ち込みのお菓子や食べ物が盛りだくさん。
プレゼント交換もしたらしく、子は高そうなハンドクリームとハンドタオルのセットだったようだ。