遠くの親類より近くの他人

ジェラート 家族
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 盆だって、義実家へは行くのだ。
それで義理は十分果たしていると思うのだけれど。
もう子ども達も大きいのだし、勘弁して欲しい。

引っ越し前のママ友とのランチ日程と、あいちゃんのピアノ発表会のダブルブッキング。
なぜこうも、タイミングが悪いのか。
子は、夏期講習があるのでパス。
私もその流れで、ランチの約束があるからと夫に伝えると、途端に不機嫌。


「花子はしょうがないけど、あんたまで来ないってないだろ。姪っ子の晴れ舞台だぞ。」


 夫にとっては血の繋がりのある可愛い姪かもしれないけれど、私からしたら我が子が一番で、姪っ子といっても子を通しての関わりしかないし、あいちゃんと個人的な会話もしたことがなければ向こうも私には常に敬語でまるで他人行儀。正直、義姉らと同列の親戚なので、何の感情も湧かない。
強いて言えば、今回のようにダブルブッキングしたことで煩わしさすらおぼえる。


「でも、なかなか会えない友達だし。もう何年振りなんだよ。また北海道に戻ったらしばらく会えないし。」


「友達って・・ただのママ友だろう?」


 そんな言い方ー
ただのママ友って・・私にそっては唯一のママ友だし、今では子ども抜きで付き合える友達なのだ。
引っ越しても疎遠にならず、こうして連絡をくれる友達。
あいちゃんだって、私が観に来ようがどうでもいいと思う。次女はどう思うか分からないけれど。
数少ない友達との時間を邪魔されたくないと思うのは、嫁として義妹として失格だろうけれど。
どう頑張ったって、嫁として妻としての合格点が貰えないことはこの10年以上で身にしみて分かったことだ。
どう思われても、もういい。







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