シフト減らし

手帳 仕事
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 事務パート、来週のシフトを渡され驚いた。まさかの1日。
これまで週3日~多い時は4日だったのに。
黒川さんが入社し、花山さんが復帰したこともあり、要するに余剰人員を削る為。
まっさきに、私に白羽の矢が立ったということか。

 正直、いいように使われている。
人手が足りず殺伐としていた時、嫌な思いをしながらも真面目に仕事をしていればそれなりにこの場で認められるかと思っていたのに。
新人が思ったより仕事が出来て、尚且つ戦力の花山さんが戻って来たら、私のいる意味なんかない。そういうことだ。
週1日、馬鹿らしい。月収にしたら3万円程度。まるでお小遣い稼ぎ。
私は生活を支える為にダブルワークをしているのだ。
こんな会社、辞めてやる!腹が立ち、荷物をまとめて辞めてやろう。
頭の中はそんなだけれど、

「分かりました、大丈夫です。」

 笑顔でそう答えてしまう私。
多少は申し訳ないという気持ちがあるのか、部長が、


「急で申し訳ない。最初の条件と違いますが。」


「いえ、ダブルワークなんで大丈夫ですよ。」



 心と裏腹に良い人を演じてしまう。


「あぁ、そうでしたね。じゃあ逆にそれくらいのシフトが丁度良いってことですよね。」


ーいやいや、その解釈は都合良すぎでは?


 それでも笑顔で頷く私。
完全に足元を見られているのだ。



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