小さい男

五輪
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 普段、スポーツに興味が無い私だけれど、オリンピックやワールドカップは別。
国を代表して戦う彼らの姿に胸を打たれる。
勝てば勿論嬉しいけれど、負けたとしても、感動をありがとうーお疲れさまでしたの気持ちしかない。
それなのに、私の夫ときたら・・
相変わらず、テレビの前で野次ばかり。
ソファーに寝っ転がり、ビール片手に大きな声を出す。


ーあー!何やってんだよ!そこじゃないって!


ーおいおいおい!なんでそうなるかなー。ちゃんと仕事しろよ!


 ここで文字にするのも嫌気がさすくらい、頑張っている選手達をけなすのだ。
また、夫のスポーツに対する関心にも偏りがあり、私が観たくても夫に興味がなければオリンピックとは全く関係無い番組を点けたりする。
柔道が観たいのに夫に興味が無ければ、私はリアルタイムで観戦が出来ない。
スマホで少し遅れて配信された試合を観ることになるのだ。

それにしても、自分は出来もしないスポーツなのに、声高らかに激を飛ばす夫を目にすると、情けないし苛々する。
じゃあお前がやってみせろよ!と言いたい。
汚い言葉で叫んでいる夫の声は、彼らに届くことはない。
彼らの中に夫の存在など皆無だし、まったく相手にされていない現実。
にも拘わらず、自分のストレスの捌け口に、頑張っている彼らを使うことが許せない。
ちっさい男だな!、幻滅する。


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