子が塾で受けた模試の結果が散々だった。
志望校は勿論、そうでないランクを下げた学校ですらE判定と言う始末。
春期講習には通っていたが、詰め詰めで勉強をしている訳ではなく、友達とカラオケにもディズニーにも行くし、また家でも割とだらだらスマホを見ている時間が長い。
夫もさすがに口を出すようになった。
だが子は、平然とした口調でこう返す。
「塾の先生も言ってたけど、共テ前に伸びるらしいよ。大丈夫でしょ。」
誰に似たのか、楽観的な子。
塾はそう言うだろう。所詮、金儲け主義。ワンチャンまぐれでも知名度の高い大学に受かれば、塾としての実績を残せるのだ。
安全パイ、中堅以下の大学合格なんて、塾からしたら実績にカウントされない。そういうことだ。
大学全入時代に受験出来る我が子が羨ましい。
私は、4大に憧れがありつつもその夢を果たすことはなく短大生になり、もう50に差し掛かろうとしている今ですら学歴コンプレックスに陥っている。
もっと学生時代に勉強しておけば良かった、そうすれば夫とも出会わなかったし違う未来があったかも。いや、夫と出会わなければ我が子に出会うこともなかったのだから、過去を否定することなど出来ないけれど。
自分の人生の後悔は、子どもを産めばこそ活かされる気がする。
ママのようにならないでー、私の人生の反対側を子には歩んで欲しい。
内心、そう思う一方で、そうじゃないーと思う気持ちもある。
私の後悔は、「こうなりたかった自分」を捨ててしまったこと。
だが、子どもの幸せの指標は、親ではない、子が決めるべきもの。
大卒、正社員、自立、愛する人と結婚、一生自分の力で自分の稼ぎを得るーそれらを幸せだと思っているのは私であって子ではない。幸せの形は人それぞれなのだ。
子には、「こうなりたい自分」で生きて欲しい。それがすべて。
ただその最強カードを持ち続けるには、数多くの手持ちカードが必要となる。
だから選択肢を増やす為にも、今は勉強に励んで欲しい、そう思うのだ。
最強カード
