非現実空間

カフェ わたし
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 ここ最近、自宅とスーパーと面接の日々。
先が見えないモヤモヤの中で、この忙しさに充実感はない。
子は友達と出掛け、夫は珍しく一日中家にいると気が滅入る。
なんだか煮詰まって、買い物に行くと言い家を出て、チェーン店のカフェにふらりと入った。
無職の分際でーと思いつつ、一杯250円のアイスコーヒーを注文。
日曜なので、カウンター席しか空いておらず落ち着かないけれど、2階席のガラス張りなので行き交う人々が見降ろせるこの席はラッキー。
アイスコーヒーを飲むことは家でも出来るけれど、この非現実空間はプライスレスだと思う。
ぼーっとする時間、しかし、家ではない適度な緊張感の中でのリラックスは、なぜか心を前向きにさせる力がある。
学生時代、わざわざファーストフード店でテスト勉強をしていたあの頃のような、そんな感覚。

 人は、ただ日常を淡々と送るだけでは生きられない。
非日常があることで日常が「活きる」気がする。
毎日毎日、築何十年の古い陽当たりの悪いマンションの一室に閉じこもっていると、気持ちが沈む。
ふっと自分の暮らしからいったん離れ、外の空気を吸うと、心身に新鮮な空気が取り入れられリフレッシュするのだ。
ただ家のことをして一日が終わる日々ー
勿論、平穏であることは当たり前ではないのだから感謝しなくてはならないのだけれど。
自分の心を潤す為に、ひと時の時間ー、良い気持ちになる場所へ出向くこと。
少しの間の現実逃避は、私の日常を活かしてくれる。
エコバックの中から突き出た長ネギすら、なんだか愛おしく思えるようになるのだ。

 






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