ポスティングついでといってはなんだけれど、子の願書を出したことだしと、神頼みをしに神社へ寄った。
平日真昼間の神社境内の砂利の照り返しは暑く、サングラスをしていても目を細めてしまう程。時間帯もあってか、私の他誰もいない神社に、しん・・と心が静まり返る。
どうか、まずは書類選考だけでも通過して欲しいという願い。
あんなに頑張っているのだ。
財布の中の小銭、思い切って500円玉を入れようとし、思い留まる。
合格祈願に最適なお賽銭っていったいいくらなんだろう?
いったん、日陰に戻りスマホ検索。
ー500円玉は、これ以上の「硬貨=効果」が無いとされるので縁起が悪いー
危ない、危ない。
じゃあ素直に5円にしておこうかと思い、でも安過ぎる?
色々と調べ、115円が良さそう。語呂合わせでも「いいご縁」だし、風水的には天下を取る最強の数字とされているっぽい。
財布から小銭を取り出し、賽銭箱に投げ入れた。
二礼・二拍手・一礼
心を込めて、祈願する。
きっと、大丈夫。縁があるところに決まるから。
そういえば、遥か昔、短大の受験の日。
本命が綺麗に滑ったことで、ここに落ちたらもう就職ーという瀬戸際で、机の中に5円玉を入れて帰ったことを思い出した。結果、その大学に合格した。
神社で合格祈願はしなかったが、ご縁は出来たのだった。
そう思うと、願掛けは自分の心持ちなのかなと思う。あの時は、藁にも縋る思いだったから、神社じゃなくてもなんでも、本気で願えば神様に届くと信じていた。
人生は、選択の連続。
その時は、ハズレだったり失敗だったりの選択に思えても、点と点は繋がり続けて今がある。
いつでも今は「通過点」に過ぎなくて、人によりそれは早いか遅いか短いか長いか、それぞれ。
きっとそうやって、オリジナルの人生が作られていく。
神頼み
