モーニングページ。
本屋で目に留まり、立ち読みをぱらっとした時に気になった言葉。
これを、パート休職になってからまだ数週間だけれど始めてみた。
朝起きて、A4のノートに30分掛けて3ページ、頭の中に浮かんだことをひたすら書いていく。
初日は何を書いたらよいのか分からず、一行書くのも一苦労。
翌日、なんとか1ページを埋めることが出来た。
ブログと違って、間違えると消すのにも手間が掛かるし、また夫や子に見られたらどうしようかと恰好付けた言葉を並べたり。
キーボードを叩く方が心の内を吐き出すのには性に合っているように思うけれど、手書きで書くことによって思考の繋がりを書き記せるのだそうだ。時間が掛かるから、いったん思考を深めたり、立ち戻ったりも出来る。
私はよく夢を見るので、起きたてはいつもその記憶に引っ張られ、現実世界になかなかたどり着けないでいるけれど、字を書くことによって頭の中がクリアになり、俯瞰して自らを見ることが出来るのだ。
タスクの整理
手帳を新調する時期にはいつも、手帳術を書籍やネットで読み漁り実践して来た。
どれもこれも三週間坊主といった感じ。
それと似ているのだけれど、このモーニングページというのは誰に見せるわけでない、自分の心のモヤモヤや鬱憤をノートに書き出す。
朝、起きた途端、脳の中がぐるぐる動き出す。
その日のタスクー、やらなければならない雑用や家事や家族の予定、それに加えて月単位の決定事項等。
頭の中が騒がしくなると、なぜか一番大事なことを後回しにしがちな私。
優先順位の高いものは、面倒なことが多いのだ。
そうしてギリギリになって取り組もうとしたところ、他にも色々なすべきことが出現し、パニックになりどれも中途半端。
酷い時には、何をやろうとしていたのか忘れてしまう始末。
そんな時、このモーニングページをこなしていると記憶の定着にもなるし、頭の中がスッキリと整理されるのだ。
ストレス解消
一番は、ストレス解消なのかなと思う。
主に、現状抱えている不満。
パートや夫、それに実家や義実家、子のことなど。
日々を過ごすうえで、次から次へと湧いてくる負の感情。
これは、ブログでもある程度は発散出来ているのだけれど、やっぱり誰かが見ているもの。
体裁を整える部分もあるし、また自分を正しく書いてしまう部分もある。
モーニングノートでは、誰にも見せないが第一条件。そして最後は破棄するノート。
だから、自由に書ける。とてもじゃないけれど見せられない汚い言葉も思う存分使うことが出来るのだ。
モラハラノート
数年前、夫に対しての不満が爆発した時。
事細かに日記を付けていた時期がある。
彼の言動で傷付いたことー、折角作った料理を食べずにカップラーメンを食べられこととか。
作ったお弁当を玄関に置き去りにされた日々のことなど。
今もそのノートは虎の子がある引き出しの奥にしまっている。
何かあった時のお守りだ。
何かーとは、夫と別れることになった時の。
記録は私を裏切らない。
気付きやもう一人の自分
ノートを書いていると、突然何の前触れもなく、ポジティブな自分が出現することがある。
今だと、パートを辞めたいというネガティブな私が大半なのに、朝だからか、やっぱり頑張ろう。なりたい自分への壁を乗り越えよう、子に尊敬される母親になろうーだなんて、柄にもなく前向きな自分があらわれるのだ。
そう、私の中には何人もの人格があって、表に出る私はその時では一番強い「自分」であって、他の人格はひっそり影を潜めてそれを見守っている。
でもー、必要な時にはふっとあらわれ、時に励まし時に叱咤する。
ノートにそんな私が出て来る時は、我に返る。
それは、気付きだ。
些細なこと、気分や感情を吐き出すことで、私は私を知ることが出来るのだ。
モーニングページは、今のところ、私にとっては有効に働いている。
いつまで続くか分からないけれど、一か月後、まだ続いていたらその経過をここに記したい。