休みの日、買い物へ。
子に頼まれていたユニクロの衣類。
予め、サイズは分かっているので広告を見せられ、これとこれと指定された。
子も本当は一緒に行く予定だったのだけれど、生理痛が酷く家で留守番ということになった。
感謝祭ということもあり、物凄い人・人・人。
レジは長蛇の列。
激安品で気に入ったものがあれば私も欲しいと思い、子に頼まれていた商品をかごに入れた後、色々と物色をする。
やっぱり、被服についてはネットで購入するよりも、実際に手でその肌触りを確かめたり試着したりする方が失敗は少ない気がする。
ネットの妄想ショッピングの時と同様、気になったものをかごに入れる。
パート用の服が欲しいと思い、安くなっていたリブタートルのニットを手に取る。
カラーは、赤なんて憧れるけれど、そういうキャラじゃない。無難なグレーを選んだ。
本当は、カシミアニットが欲しいけれど安くても8000円近くて手が出ない。
値段を気にせず買えたらいいけど、パート主婦には分不相応。
そして、パンツ。
仕事用だから経費だよね、と自分に言い聞かせ、これも安くなっているヒートテック素材のテーパードパンツ。黒を選ぶ。
他に、1000円未満の見切り品を何枚か。ニットの下に着れそうなシャツやカットソー類。
グレーのニットの下からちらっとシャツを覗かせたら素敵かも。
試着室もなかなかの混み具合だったけれど、5分程並んで入った。
汗だくになりながら、試着していく。
鏡の前でぐるりと回り確認すると、なんだか想像と違う。
マネキンが着ていたあれはお洒落だったのに、私が着るとなんだかダサい。
体形とサイズが合っていないのかも。
もうワンサイズ大きめのを後で取りに行って、また試着しよう。サイズ違いで持ってこなかったことを後悔。
パンツは、いい感じ。それに、温かい。これは、買いかなと買い物かごの一番下に入れる。
返却が殆どで、また汗だくになりながら自分の服に着替え直し、忘れ物がないかチェックをして外に出る。
なんだか喉が渇き過ぎて痛い。水を持ってくれば良かった。
カラカラになった喉が気になるけれど、買わない商品を返却し、うろうろする。
また他の服に目写り。デザインが素敵ーと手に取る。
サイズを確認し、今度はワンサイズ大きいかもと思うものも入れる。
グレーのニットのワンサイズ上のものも再び手に取り、試着室へ。
行きつく前に、好みのチェック柄のパンツを見付けてかごに入れる。サイズ違いで二本。
もうかごは溢れんばかりに一杯。
そうやって、何度も試着室と商品棚を往復してへろへろに疲れ果てた。
あぁ、やっぱり喉がなんだか痛い。ハウスダスト的なやつ?試着し過ぎてなのか頭もぼーっとのぼせて来た。
そして、ふと我に返る。
ーパンツ、本当に必要?今持ってるクロップドパンツの下にタイツを履けば防寒になるしそれでよくない?
ーニット、グレーのセーターが厚手だけどあったよね。もう少ししたらそっちの出番の方が多くなるんじゃない?それに、タートルは二十顎が目立って太って見えるかも・・
ーチェックのパンツは素敵。でも、安くなってない。もう少ししたら安くなるかもしれないし、待った方がいいかも。
欲しい気持ちを抑えるかのように、要らない理由を並べたてながら商品棚に戻す。
使ってしまったかもしれなかった1900円、3900円、1500円、990円ー全部戻す。
新しい服が欲しい気がしてついついあれこれ試着したけれど、なんだかそれでお腹一杯になり、今ある手持ちの服で十分という気になる。
今、子どもの物はさておき、自分のことで無駄遣いしている場合ではないなと冷静になるのだ。
無事、子に頼まれていた服を買い、店の外に出る。
少しだけ不完全燃焼な気分だし、新しい家用のスウェットくらい買っても良かったかなと思ったけれど、ダメダメと首を振る。
家計を預かる妻として、母として、財布の紐をギュッと締めるのだ。