積雪時の出社

雪だるま 仕事
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 子の体調は今一つなので、今日も休む気満々だったのだけれど、夫が休みを取ったので出ない訳にいかなくなった。
昨日も、仕事に行ったかと思えばラッシュ前に帰宅。
車はスタッドレスが付いていないので、電車通勤だったこともあり、いくつかの仕事をキャンセルしたのだという。
自営だから出来ることだ。

「俺が花子のこと見れるから。仕事だろう?」

「ありがとう・・」

 正直、このまま休みたかった。
雪の翌朝、路面凍結した道を歩くのも怖いし、いつもより早めに家を出なくてはならない。
スニーカーもつるつる滑りそうだし、ゴムのようなものを巻いたところで頼りにならない。
スノーブーツでもあれば、と思うけれど。いいなと思うスノーブーツはお洒落なメーカーのもので、2万以上もした。そんな身分ではない。
ワークマンが近くにあればいいのにと思う。
安価だが、機能性に優れており、しかも最近では女子受けしそうなデザインの商品も多い。
雪の降る日に出勤と予め分かっていたら、色々と準備も出来たのに。
早く家を出る=もうそれだけでタダ働きをしている気になる。
更に、自転車通勤もさすがに無理。なので、電車やバスを使うことになる。
となると、その分の交通費は自腹なのだ。時給の半分がこれで消えると思うと勿体無い。
バスは使わず歩こうかー歩けば、片道200円、往復ならば400円浮く。
しかも、恐らくバスは混雑しているだろう。座れもしないぎゅうぎゅうのバスに400円は高い気がする。
積雪時の出社は、時給で働く者にとって厳しい。


 昨夜のうちに、色々とシミュレーションし、起きたのは4時。
夫と子の朝食の準備もし、昼に退社したら三人分の昼ごはんを買って帰宅しよう。
なんだかそれで今日の分の給料が吹っ飛ぶ気がするけれど、仕方がない。

 気合を入れる為、水で顔をバシャバシャ洗った。
スッキリするどころか、気が重くなった。
このパートではなくても、専業主婦から清掃パート等、社会復帰してもう何年も経つのに、いつまで経っても出社時の憂鬱の度合いが薄まらない。
天候が悪い、ただそれだけで辞めたくなる。
今思えば、長らく専業主婦を許してくれていた夫に頭が下がる思いだ。
働いてみて分かる、夫という存在の有難み。
まだ布団でグウスカ鼾をかいて眠りこけている夫に、今朝は苛ついたりしない。





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