今日は始業式。
子は、一昨日くらいから憂鬱感を剥き出しに過ごしていた。
まだ寝室から出て来ない。
昨夜は寝る前に、ため息をついていた。
「はぁー。明日は学校か。」
分かるよ、分かる。
私だってそうだった。
そして今だって、学校ではないけれど、パートが今週も始まると思うと気が重い。
だが違う種類の憂鬱さで、思春期に誰もが味わうあの閉塞感や孤独感とは比にならない。
逃げ場が無いーそう思い込んでしまう、視野を狭くしてしまうあの世界。
私だって、パートのことを考えれば何もする気になれないし、更年期の症状から来る体の重さを引き摺りながらも家のことをしなくてはならない。
そして、我が子を少しでも癒そうと朝から映えモーニングメニューを作った。
ネットで検索し、見た目もお洒落なクラブサンド的なもの。
前日に、野菜は洗って下拵えもしていた。
フランスパンを軽く焼き、生ハムとロースハム、サラミハムの三種とチーズ、それに卵とレタスにトマト。
フルーツには、バナナとオレンジ。
コンソメ玉ねぎ入りスープも作った。
朝っぱらからボリューミーだし、残すかもしれないけれど、少しでもテンションを上げて欲しくて、以前百均で買ったお洒落な紙ナプキンまで敷いたりして。
食は体を作る。
体を健やかにすることは、心の不調の発展を防止するだけでなく回復力を促す力になるのではないかと信じている。
安心出来る場所を整えること。
求められているうちは応えること。
親として、子どもがいくつになってもそうありたい。
さて、そろそろ子を起こしに行こう。