子の部屋を掃除していたら、目に飛び込んだモノにぎょっとした。
手錠だ。
なんだ、これ?
頭の中が??で一杯になりつつ、よからぬ想像までしてしまい焦るが、取り敢えず落ち着こうと深呼吸。気を取り直して別の場所を片付けていたら、ボーダーのワンピース。
そして、机の横にメイクグッズと共にタトゥーシールやオレンジ色のエクステを見てはっとした。
ハロウィンか・・
これはコスプレ?手錠を付ける?気になって、子に尋ねた。
「あー、そうそう。ハロウィンだしね。友達とやるんだ、コスプレ。」
「遊んでばっかいないで、ちゃんと勉強もしなさいよね。塾のテストの結果、いまいちだったんだから。」
つい小言を言ってしまう。
私はこんなに毎日頑張っているのに、呑気過ぎる子にイラっとする。
学校も、嫌だからとさぼったりして、嫌なことから逃げて好きなことだけしてー
これでいいのか?
少しだけ、修学旅行を欠席させたことを後悔した。
「大人になったら、嫌なことから逃げられないんだからね!」
来年は成人の子。
その自覚はあるのかないのか。
子どもは可愛いけれど、時には厳しくすることが愛情なのかもーと思い直した。