義姉アレルギー

りんご 家族
スポンサーリンク

 ママ友と釈然としない気分で別れた後、義実家へ行った先日のこと。
やっぱり合わない。
本気で無理。
義姉達が嫌い。
なんであんなに酒癖が悪いのか、到着早々、絡まれた。
既に夫と先に義実家にいた子も、うんざりした顔で席の隅でスマホをしている。
私がいない間、何か嫌なことを言われたのが見て分かる。

 あいちゃんの進学に話は盛り上がる。
姪や甥の進路の話、有名大学、一流企業、それ以外はまるで範疇にないかのように。
あいちゃんは既に英検の準1を持っており、その語学力もかなりのもの。
いずれ、音楽で海外に出たいーそんな夢が原動力になった結果だろう。

「花子は将来、どうしたいの?」

「え、迷ってる・・」

「迷うってさ、結局は何も考えていないのと一緒だよ。」

 三女の説教が始まる。


「将来、結婚したらはいおしまいって時代は終わってるよ。自分の分は自分で稼がないと。男の隣でにこにこ笑っていれば生活出来るなんて甘いこと考えてないよね?」


「まず、専業主婦とかありえないからね。まあ私世代まではギリギリそういう人達もいたけどね。それだって子どもが大きくなればみんなそれなりのところに復職する為に、資格を持ってたり独身時代に努力していたはず。今、楽をしてればおばさんになった時に大後悔するよ。」


 長女が、子からしたら耳が痛い言葉を浴びせる。
それは、嫌な気がする一方で、血の繋がりからの愛情にも思えた。
それでも、私の方を意識しているような、嫌味とも思えることをこうして皆が集まる場で発言するデリカシーの無さに、嫌悪感を覚える。


「人生100年時代だからね、時給いくらの誰でも出来るパートで子育て終えてからの何十年働くって、そもそも旦那の寄生虫のようなものだよ、そんなの惨めでしょう?言いたいことも言えなくなるんだよ。対等じゃなく。」


「そうね、女の子だからこそ、あいみたいに何かこれってものがあるのが強みよね。何もないのはね・・ちょっとね。」


 義母まで口出し。
もう、こんなところには来たくないー何も言い返せず押し黙る我が子に自分の未来が重なる。
彼女達は、そんなに偉い人生を送ってるの?
長女と次女だって、金がある前提で好き勝手に仕事風なことをしているだけ。金があるから、その元手で個人事業主になったり、医者の嫁としての仕事をしたり、環境に恵まれているだけで自分の努力って何かしましたか?
三女に限って言えば、経済的には自立しているのかもしれないけれどー
自分のパンツすらいまだ年老いた父親にやらせているのだ。子供部屋おばさんになっていることに気付かないのだろうか?



 あぁ、嫌だ。
何日経っても、彼女らの声を思い出す度、体中が痒くなる。


 

 

スポンサーリンク
家族
スポンサーリンク
シェアする
隣の芝生
タイトルとURLをコピーしました