マック依存症

ハンバーガー 生活
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 お金を遣うことに罪悪感。
抑圧されている最近。
スーパーの食材を前にすれば、割引シールが貼ってあるか否かで手に取るものを決める。

家族揃って在宅の日。
子も夫も部屋にこもって勉強をしていたのだが、昼になりリビングに出て来て、

「腹減った。マック食いたい。買って来てくれない?」


 無性に食べたくなる気持ちが分かる。子も賛同し、それぞれ食べたいものを聞く。
夫リクエストのセットは、1000円越え。加えて、デザートのようなものも。子はベーコンレタスバーガーのセット。既に2000円越え。
なんだかファミレスで外食した方が安くつく?と思ったり。


 店に着き、昼時ということもありものすごい列。ドライブスルーも車でいっぱい。
私が若い頃は、バーガーが60円だか80円だった時もあった。今は信じられないくらい価格高騰。
それでも、体に染みついた時々無性に食べたくなるジャンクフードとしてマックはその王座を今も守り続けている。

 結局、レジでオーダーしながら2000円越えの数字を眺めていたら、自分は単品でいいかと思う。
そしていつものお得なマックチキンを選ぶ。レモンの酸味が効いたソースとサクッとしたチキンの相性は抜群で、レタスもシャキッとしていて瑞々しい。安いし美味しい、これぞマックの中で一番コスパの高い商品なのではないかと思っている。
原価率の低いドリンクとポテトが付属したバリューセットを頼まない私は、マックからしたらコスパの悪い客だろうとも思う。

 新商品に飛び付く夫を横目に、私もちょっとは興味はあるけれど、単品でも600円近いバーガーは手が出ない。これが250円くらいなら試してみようかって気にもなるけれど。

 はるか昔、マックは外食の代替として、手軽に楽しめる家族レジャーのような役割を果たしていた。
それが今や、なんていうことでしょう。
ハッピーセットの転売騒ぎも相まって、庶民の味方ではない、もはや庶民派セレブ向けの娯楽となっている。なんだかなぁという思いを抱えながらも、混雑した店内を見渡す。
体に悪いジャンクフード、なのにこれだけの人々がその依存症から抜けられずにいることの要因はいったい何なのか。それを探りたいような欲求は、だがすぐにバーガーを口にすれば萎んでしまうのだった。


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