子のメンタルが落ちている。
出願校選びが難航しており、本人は勿論のこと、親と塾と意見が一致しない。
彼女の人生なのだから、もうここは後悔のないようにして欲しいのだけれど、周りからああこう言われるものだから、当初の気持ちがブレてしまい、どうしたら良いか迷走している状態。
夫は夫で、今は自分のことで一杯の中、だが我が子のことも溺愛しているので、干渉せずにはいられない。だが、どうも学歴をブランド化しているのか、日東駒専の出願については渋っている。
「それは最終手段にして、どこも落ちたら最後に一般の滑り止めに使った方がいい!」
「パパは何も分かってない!一般はね、もう枠が少ないの。難関大学を一般で受けるレベルの人達が滑り止めに使うんだから。」
「何を弱気なこと言って。やってみないと分からないだろう?あのさ、受けなかったら落ちるのと一緒なんだよ。」
夫の言いたいことは分からなくもない。
受けないことは、イコール不合格ということ。
勿論、そこにリスクは伴うけれど、もしも受けていたらーと納得のいかない大学を進学した後に後悔することもあるだろう。それに、私も自分の人生に後悔しているのだ。
部屋にこもったまま出て来ない子に、おやつを持って行く際、言葉を掛けた。
「将来、バイトをした時にまず大学名は聞かれるよ。その時、他のバイト仲間の大学名聞いてさ、自分の大学名隠すような子になって欲しくない。履歴書にはずっと最終学歴を書くことになるんだよ。ママみたいにパート主婦になっても、ずっとそれはついて回る。ママは正直言うと大学に行きたかった。短大卒って書く度に、なんか引け目を感じて。目的があって短大に行ったわけじゃなかったから特にね。だから花には自分がときめく大学に進学して欲しい。妥協や諦めじゃなくって、この大学で良かったって思えるところに。もし失敗したとしても、チャレンジした事実はきっとこの先の人生でプラスに働くと思うから。」
そして、子が決めた出願校。
前向きになってくれたようだ。
この選択が吉とでるかは分からない。
でも、やらない後悔よりやる後悔。これは、これからの生き方の選択でもある。
最終学歴
