いよいよ、子が人生初めての入試へと向かって行った。
昨日の雪がまだ道に残り、すべらないか心配。
縁起でもない、そんな風に思ってしまうのを頭から振り払い、子には好物の朝ごはん、チーズとハムを挟んだホットサンドとサラダ、それにスープとバナナヨーグルトを食べさせ、見送った。
夫が仕事休みということで、学校まで送ると共に出て行った。
なんだかんだいって、娘を溺愛しているのだ。
夫としてはマイナス部分しか思い当たらないけれど、父親としては花丸なのかもーなんて思い、ちょっと嬉しい。
子を通して、少しばかりの愛情を受け取っている、そんな錯覚に陥ったりもするのだ。
「受かる試験だから、大丈夫！」
不安気な子に、そんな声掛けもしていた。
そんな私も、吉田さんに対抗するわけじゃないけれど、こっそり近所でお詣りしてきた時に買ったお守り、それに弁当の中に手紙を入れた。
ー自分を信じて！大丈夫！！それは、自分自身に掛けている言葉でもあった。
