事務パートでまたやらかした。
こうもミスが多いのは、私だけ。
しかも大した仕事を任されている訳でもないし、日数も時間も他の人より少ないのにミスだけは多いのだ。
ここずっと、米田さんには空気扱いされており、直接の指導は木佐貫さん。だが、その木佐貫さんからも口頭ではなくデスクにミスの原因となった書類と付箋で一言添えられているという始末なのだ。
ー8月のOO会社の請求書ですが、抜けがありました。木佐貫の方で修正し、課長に報告済です。
慌てて木佐貫さんのデスクへ行き謝ろうと思ったのだが、朝礼の後にすぐ打ち合わせ、しかも昼を過ぎても戻らないので仕方なくメモを置いて帰宅した。
この日は花山さんも出勤で、だが新しい仕事を任されたようで自分のことに集中しており、いつもなら私の様子を気にしてくれるのだけれど、それどころではない様子だった。
昼になり、ちょっと愚痴を聞いてもらいたい衝動に駆られ、彼女の仕事が終わるのを待ちながらゆっくり帰り支度をしたのだけれど。
「あー、もう午後やろう!疲れた!芝生さんお疲れ様!」
そう声を掛けるや否や、さっさとスマホと財布を手に、外に出て行ってしまった。
明らかに自分が悪いのに、小さな鬱憤が溜まっていく。
鬱憤
仕事