自治会の掃除の罰金の件。
あの後、どうしても気になって、夫に払わなくて良いと言われたものの気がおさまらず、階段委員の家までお金を支払いに行った。
留守なのか、この日は結局出て来なかったので、いったん帰宅。
翌日、午前中にもう一度チャイムを押したが留守。きっと働いているのだろう。
そう思い、引き返そうとすると、ガチャリと背中でドアの開く音が聞こえた。
針金さんと仲良しの住民だ。
「おはようございます。この間は遅刻して申し訳ありませんでした。あの、やっぱり残り10分しか掃除をしなかったので、ルールはルールなのでお金、お支払いします。」
「え?」
明らかに困惑した表情の女性。むしろ、迷惑そう。
だが、手に持っていた罰金が入っている封筒を差し出した。
「あの、これお願いします。」
しかし、眉間にしわを寄せる表情で、一向に受け取ろうとしない。
封筒を彼女の胸元に差し出す。
「いえ、もういいです。次回は時間を守っていただければ。」
「でも・・」
「参加ってことで処理も済んでいるんで。大丈夫です。ごめんなさい、これから仕事なんですよ。」
「あ、そうでしたか。お忙しいところすみません・・」
バタンとドアが閉じた。
なんだあの対応?
こっちが低姿勢に、罰金を支払うと言っているのに。遅刻するのってそんなに悪いこと?
いやいやいや、そもそも参加しない家庭だって一定数いる。
私は普段、ほぼ皆勤賞で。ただ住民と和気藹々といった感じではないだけで。
それなのに、たった一回遅刻しただけで悪者扱い?そりゃああのまま罰金を支払わず平気な顔をしていたらこういう対応を取られても仕方がないと思うけれど。
罰金を払うのが嫌だなんて一言も言ってない。ただ遅刻したあの時にお金は持っていなかったけれど。後で支払うつもりだったという想像は出来ないのか?
ズルなんてしようと思っていなかった。そりゃあ、慌てて残り10分!と家を出た瞬間はちょっとは罰金のことが頭に浮かんだけれど。現場に着いたら、皆がせっせと掃除をしているのを目にし、やっぱり支払おうと思ったのだ。
針金さんが、余計なお節介をしたからだ。こちらは頼んでないのに、今回は支払いいいよねって。それは善意だったのかそれともー
とにかく、後味が悪い。
やっぱり支払おう。そう思って自宅に戻り、封筒に号室と名前を書き、謝罪のメモも入れて委員の自宅のポストに入れた。
自己満足かもしれないが、少しだけ清々した。
門前払いにゴリ押し
わたし