仕事帰り、スイッチがオフされる瞬間。
なーんにもしたくないという気持ちと戦いながら、最寄り駅のスーパーに寄った。
夫も子も、夕飯が要るのか要らないのか、ラインをしても返信がない。
だが、用意しない時に限って真っ直ぐ帰宅したりするものだから、何かしら食材だけでも買っておかないと。
ぐるぐる何週も回る。
今日も、疲れた。
花山さんが担当の仕事を少しだけ引き継いだのだけれど、難し過ぎて一度では覚えきれない。
毎月、月末の仕事。作業手順が多過ぎて、メモを取るが頭に入らない。PC画面をスクショしながらメモを取れたらどんなに良いだろうと思うけれど、そうもいかず早口でぱーっと進む説明にただ頷くしか出来なかった。
彼女は頭の回転が早い。だから説明しながらもまだその作業工程が終わっていなくても次々とクリックして画面が進む。そのスピードに沿ってメモを取りながら画面に目をやり、また耳は彼女の説明を聞いていると、途中で私の脳味噌はバグを起こす。一度起きたバグは、修正不可能。もうただ彼女の説明はBGMとなり、PC画面もひとつの風景と化してしまうのだ。
やっぱり向いてない。
こっちでもあっちでも。
ダブルワークなんて、出来ない自分がすることじゃない。
ここ最近の気分の落ち込みは、仕事から発生してなぜかプライベートにまで及んでいるのだから質が悪い。
あぁ、もう3周も回ってしまい、棚卸をしている店員が訝し気にこちらを見ている気がして焦る。なので、万引き犯だと思われないように、目に入ったカレールーを買い物かごに入れた。
今夜もカレーでいいや。
夫にまた?と文句を言われても、もういいや。
カレーなら、2人にやっぱり夕飯不要と言われても腹が立たない。
だからいいや。
もういいや、もういいや。
頭の中でこだまする。
なんだかすべてがどうでも良くなってくる。
スイッチオフ
わたし