匿名の優しさ

クローバー わたし
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 頭にきた。
そういう時、ばーっと誰かに喋って発散して、ストレス解消出来たらどんなにいいか。
N恵や引っ越し前のママ友の顔が浮かんだけれど、相手の状況が見えない分、電話するハードルは高く、だからといってラインメッセージがまどろっこしく。
いつかのテレビドラマで観たような、何かあれば何も考えず電話の発信ボタンを押して、それに応えてくれる相手。
例えば、それが夫だったり母親だったりでもいい。そういう相手がいないことに深い孤独感をおぼえる。

贅沢な悩みなのかもしれないけれど。

 ふっと、その場凌ぎの老舗サイトの掲示板で呟いた。
匿名のそれは、すぐに他のコメントの波に埋もれてしまうけれど。
一時間後に覗いたら、優しいコメントが一件。
どこの誰かも分からない、ネット上でも二度と交わうことのない、そんな相手からの一言で救われる時がある。


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わたし
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隣の芝生
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