キャパシティ

コップの水 仕事
スポンサーリンク

 あれもこれも、覚えることが沢山。
私達の指導係は、女性面接官の米田さんではなく、その後輩の木佐貫さん。
悪い人ではないのだけれど、早口でばーっと説明するからメモを取る間がなく、みみずのような文字になってしまい、見返すと訳が分からない。
対して同期の花山さんは、木佐貫さんの説明を聞きながら、

「なるほどですね~。これ、こっちのやり方の方が良くないですかぁ~?」

 こっちがドキッとするような返しをする。
ふんわりしているけれど、着眼点が鋭い。


「あ、そうですね。確かにその方が効率良いかも。じゃあ、今後はそうしましょうか。」


 花山さんは、相変わらずメモを取らない。
私が必死になってペンを走らせる横で、ふんふんと頷きながら木佐貫さんが操作するパソコン画面を見つめている。
すべて頭に入っているのだろうか?私と同世代なのに!?
同じ人間で、こうもキャパシティが違うものか。


 昨日は疲れ過ぎて、早々に気を失うように寝てしまった。
そして今朝は二度寝してしまい、慌てて飛び起き遅刻寸前。
とにかく余裕が無い。


タイトルとURLをコピーしました