文化祭

お好み焼き
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 昨日は子の文化祭だったのだけれど、PTAの仕事の疲れもあり、今朝起きたのは10時。
夫に何度も声を掛けられた気がするけれど、体が本当に重く倦怠感もありしんどかったので起きれなかった。
子も、昨夜遅くまで打ち上げだったので、昼近くまで部屋から出て来なかった。

 私は役員なので、子が出演した舞台を観ることが出来て嬉しかった。
写真を何枚も撮り、同じ役員の親に、

「あれ、あの舞台でうちの子踊ってるんです!」

 柄にもなくはしゃいで自慢した。
特別なメイクをし、衣装を着て踊る子はとっても生き生きとしていて、前期の行き渋りだとかが嘘かのように充実した高校生活を送っているように見えた。
その日限定だったとしても、本当に嬉しかった。

子は、舞台出演があるからとクラスの催しはパスしたのが気になったけれど、もしかしたらクラスに馴染めない子を見かねた友達がダンスに誘ってくれたのかもしれないーなんて思う。
昨夜は打ち上げにも参加したようで、それは勿論一緒にダンス発表をした友達とらしいけれど、帰宅は夜の23時頃と遅かった。
夫が最寄り駅まで車で迎えに行くと、楽しそうに誰かと携帯で何か喋っていたらしい。
子が帰宅し、シャワーを浴びている間、

「まさか酒とか飲んでないよな?」

 夫がドキッとしたようなことを私に言うから驚いて、子が風呂から上がった後、そわそわ子の様子を伺ったけれど、これといって怪しいところはなかった。
子からは、お好み焼き屋からのカラオケだったと聞いたので、まあよくある学生の打ち上げだろうと思う。

 遅くまで寝ていた妻に対し、夫は苛々した様子だったけれど無視をした。
ささやかでもパート代を生活費に全額回すことになり、私も強く出られるようになりつつある。
固定費は夫の口座からの引き落としだけれど、食費や雑費は私が支払うことで、これまでの夫婦のバランスが微妙に変わりつつあるのだ。

「花子、修学旅行行けたんじゃないのか?」

 子の文化祭でのはっちゃけた姿の写真を夫に見せるとそんな言葉が出るのも分かる。
私だってそう思った。
今からでもーと思うけれど、これ以上負荷をかけたら案外ぽっきり不登校への道まっしぐらという怖さがある。
親の前では見せないけれど、ギリギリ踏ん張っているのかもしれない。
今、子にとって一番近しい存在でもある元クラスの友達がいてくれるお陰で、子の高校生活は成り立っているに違いない。

「もう、行かないって決めたんだし。行けそうって思うならとっくに花子の方から私達に言って来ると思うし。親があんまり期待すると変にプレッシャーになると思うの。」

 子育てについて、夫より私の方が子と長い時間共に過ごして来たし、思春期に入って分からないことが多々あるけれど、母親の勘を信じている。
夫は納得したのかしないのか、大きく伸びをすると、本屋へ行くと出て行った。

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