余計な出費。
ショッピングモールに用事があったのだけれど、珍しく予定のない子が付いて行くと言い出した。
こういう時は、何かおねだり的な下心あり。
「何も買わないよ。」
「分かってるって!荷物大変でしょ?手伝うよ。」
思い掛けない言葉に、優しい子だと胸がほっこり。
最近、私の持病が悪化したことを心配してくれてもいるのだ。
モールに着き、お目当ての買い物を済ませてぶらぶらショップ周り。
子は、これが可愛い!あれも可愛い!とおねだりはないけれど楽しそうにしている。
そんな中、閉店セールのショップが。
「ママ、見てこれ!70%オフ!」
子が一目で気に入ったカットソーが70%オフ、ざっと計算が出来ない私は店内のセール価格表と照らし合わせ、1500円ということを知る。家計に余裕はないけれど、実は先日にメルカリで大量に夫の不要物の処分を頼まれた臨時収入1万円ばかりがあったことで、これくらいならまぁいいかという気分に。
自分の買い物には散々悩み、結局は購入に至らずということが多いのに、どうしたって年頃の娘の買い物には財布の紐が緩んでしまう。
だがレジへ行き、ぎょっとした。
「4980円です。」
「え?割引は・・」
「あ、これはセール対象外ですね・・」
「でも、シールが・・」
「えっと。少々お待ちください。」
しばらくして店員が戻って来た。どうやら他のセール品の割引シールが剥がれかかっており、何かの拍子に定価のこの商品にくっついてしまったのだという。
「どうしましょう。」
気まずい空気。店員からも子からも見えない圧。しかも後ろにも客が並んでこのやり取りを聞いている。ここで要らない見栄が発動してしまった。
「いいです、購入します。」
「ありがとうございます。」
結局、定価で高めのカットソーを買ってしまった。これならユニクロとかで同じ様なものが2000円くらいで売っているのではないだろうか。
「これ、めっちゃ気に入った!」
「バイト始めたら、自分で買うんだからね。」
まんまと子にやられた気分。
事務パート一日分より高額な買い物をしてしまった。
