昨日の暑さとは一転、今日は清々しい程の秋晴れ。
子はすっかり元気。ようやくベッドから抜けてリビングで過ごせるようになったし食欲も戻って来た。
身支度を済ませ、久しぶりに親子で外出。
とはいっても、遊びに出掛けるでもない、病院だけれど。
インフルエンザで痙攣を起こしてしまい、軽く点滴と薬の治療で終わった先週。
一応、念の為に予後の経過を診たいと医師に言われ、診察の予約を取っていたのだ。
ドキドキしながらの診察は、拍子抜けするくらいにあっさり終了。
予約制だったので、待つこともなくスムーズに終わった。
診療は午前中に終わったので、昼はどうしようかと子に聞くと、外で食べて行きたいと言うのでちょっと昼には早いけれど手頃なファミレスに入った。
一瞬、カフェもいいなと思ったけれど、ぐっと我慢。
先月、色々あったことで使い過ぎてしまった家計費。カフェだと2人でも2000円は掛かってしまう。
その点、平日にはお得なファミレス。日替わりのワンコインランチも充実している。
子は、ハンバーグランチ。私はポテトグラタンランチ。
二人とも、ドリンクバーも付けた。
平日の昼間ということもあり、客層は、サラリーマンやママ友集団くらい。
子は、学校をさぼってランチという背徳感からか、デザートにパフェも食べたいと言い出した。
「どう?明日から行けそう?」
「さすがに行かないとやばいっしょ。」
「学校、最近はどう?」
ダメ元で聞くと、案外すらすらと学校生活について語ってくれた。
外だからなのか、子もいくらか開放的になっているようだった。
「ママは?仕事どうするの?」
想像の斜め上を行く質問に動揺した。
まさか、子が私の心配をしてくれているなんて。
「うん、ちょっとお休み中。」
「辞めるの?ずっと休んでるよね。」
「いや、花子の体調もあったからね。」
「続けた方がいいよ。」
思い掛けない言葉にはっとした。
夫からの言葉とは違う重み。どういう意味でそう言ったのか分からないけれど、子は私に今の仕事を続けて欲しいと思っているのだ。
弱音を吐きたいけれど、子の前ではさすがに吐けない。
「パパの仕事も大変だからね、そっちも何とかしないとだから。」
そしてつい防衛本能が働いてしまう。
子は、そんな私の動揺を知ってか知らずか、無邪気にドリンクバー3杯目のお代わりをしに行くのだった。