自由と自立

自由の女神 わたし
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 なぜか、お勧め動画に出て来た番組。
数年前、スキャンダルで干された俳優が、狩猟の免許を取得し野営をしているドキュメンタリー。
なんだかんだもう数年その生活をしているらしく、肩の力を抜いたその暮らしぶりと彼のキャラクターが視聴者を良くも悪くも惹きつけ、話題となり再ブレイクを果たしている。
俳優だった頃のイメージで今の彼を見ると、だいぶ殻を破ったというか、本来の素の部分なのだろうか、ゆるくて愉快で自然体で、何より自分自身を楽しんでいる、そんな空気をまとっていた。

 野営とは、管理されたキャンプ場とは違う、危険を伴う自己責任での野外生活。
自分で何でもやらなくてはならない。
食べる行為一つにしても、私達の暮らしは「買う」「調理する」でおしまい。出来合いのものならば、「買う」だけの工程で事足りてしまう。
それが、野営だとそうはいかない。
「探す」「仕留める」「解体する」「調理する」最低でも4つの工程を踏まなくてはならないし、リスクも伴う。
探す工程で足場が悪く、転倒して怪我だとか。熊と遭遇で命の危険もある。
準備も念入りに。
天候も気にしなくてはならないし、銃の整備や弾の調達、その他諸々、素人の私達には分からない手間と時間が掛かっているだろう。
好きじゃなくちゃ出来ない。その一言に尽きる。
そしてその「好き」が原動力となり、一見不便な暮らしが充実したものになる。
勿論、時々はピザなどのジャンクフードをテイクアウトをすることもあるとその俳優は言っていたけれど。
そういう面が、ストイックな半面、遊びがあるから面白い。

 過去の過ちは消せない。
現に、離婚してから離れて暮らす子ども達に会えていない現実は、どうしたって充実したように見える暮らしに影を差し続けるだろう。それは生涯ずっと。


 自由ってなんだろう。
自分で選択して行動すること、
制限のない、不自由。
それを手に入れるには、やっぱり自立しなくてはならない。
自由と自立は、いつも隣り合わせにある。










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