ボーナスについて、まだ引き摺っている。
夫も自営なので我が家には関係のない話だが、テレビをつければ100万もボーナスが出る人がいたりして。次元が違い過ぎて笑える。ネットでも、ついパート主婦で寸志を貰って喜ぶ人を見てはまたがっかり。貰えないものは仕方がない。それ相応の働きをしていなかったということ。会社から認められなかった、ただそれだけ。
ポスティングは相変わらず頑張っている。一枚何円の世界。豪邸のような、新築の戸建てのポストにチラシを投函する。こんな素敵な家にいったいどんな人が住んでいるのだろう。想像し、虚しくなった。
熱中症に気を付けながら、スマホでマップを確認すれば、近くに図書館。ちょっと涼むことにした。
専業主婦の頃は、頻繁に通い詰めていた図書館。
スネ夫ママが司書パートをしていたこともあり、通わなくなってしまったけれど、あれから何年も経ち、彼女は別の仕事をしているのか見掛けることは無くなった。
カフェテリアのような場所もあり、風通しも良く、また窓から見える景色も開放的。
汗でベタベタしていた肌は、涼しい館内の空気でサラサラになった。
周囲を見渡すと、小さな子どもとその母親や、学生、それに定年を過ぎただろう老人たち。
時間が止まっているー、かつて、自分もいた場所を懐かしく思うと同時に、もう戻りたくはないと思う。
ボーナスは無くても、給料が貰え、たった週一の出勤でもそこには私の存在を知る人達がいる。
1年経ったのだーもっと自信を持とう。居場所をようやく見付けたのだ。
しばらく涼み、切り替えられた。
ポスティングが終わったら、求人を探そう。
図書館
