福袋

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 子は、義実家からたんまり貰ったお年玉を手に友達と初売りへ。
そこで、盛沢山の福袋を購入して来たようだ。
部屋は大掃除すらまともにしていないので、ごちゃついていたところにまた物が増えた。
いったいいくら使ったのか?


「いいじゃん、私が貰ったお年玉なんだから。」


「計画的に使いなさいよ。無駄遣いしないで。」


「あー、はいはい。」


 まったく分かっていない。
お年玉というのは結局のところ回り回って親から子どもに渡しているのと同じ。
しかも、我が家は一人っ子だから大損だ。

子は、開封の儀とやらを楽しそうにしている。
洋服にコスメにアクセサリ―類の雑貨類、色取り取りの袋に囲まれ、だがそれを全部使うのか?と一抹の不安。
買い物依存症だった私の血を引く子なので、ストッパーが効かなくなるのではないかと気が気ではないのだ。買っただけで満足、その瞬間に胸がスッとするけれど、すぐにまた鉛のようにストレスが自身の中に沈殿するのだ。

 福袋もガチャガチャと同じだなと思う。
開封のお楽しみ代と思えば安い買い物なのかもしれない。
値札を見て、総計を出していくら得したかを知ることもまた楽しみの一つ。
子がワクワクしている姿を見て、私も一つくらい福袋を買ってみようかーなんて思ってしまった。



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