その言葉を聞いて、まさに私のことだと思った。
【ミッドライフクライシス】
焦燥感や葛藤などの不安定さに襲われるー中年の危機、第二の思春期とも呼ばれる。
中年期になり、離職・不倫・家出など、突発的な行動をとりがちなのもこの症状が起因している。
40代になるとふと現実に直面し、これまで自分が信じていたことや人生の選択に迷いが生じる。
これは、どんな立場や環境にあっても生じる症状で、主婦なら、このまま単調な暮らしを送っていて良いのかーだとか、男性であっても、同世代で活躍している人々を見て焦りをおぼえたり。
そしてトップであるような立場ー社長レベルの人であっても、現在のキャリアに満足せず、更に高みを目指したくなり、だが思うようにいかない葛藤に苦悩するのだ。
人生の曲がり角というが、40代はまさにその世代。
肉体的に衰え、ホルモンバランスも崩れる。
キャリアを積んで来た人々も、このまま定年までここにいて良いのか、最後の転職ー夫も数年前はそれだったのだと気付く。
いや、まだそれを引き摺っているようだ。
今度は転職したことで思うような結果を得られていない失望と焦り、資格試験を取得出来ない不甲斐なさ等、自分の力試し、現職での限界に葛藤し、脱サラを選択したのに、今度はそれが正しかったのかと自問自答する。
そして子育ても終盤に入り空の巣症候群と同時進行するー、今度は親の介護問題。
夫婦間がうまくいっていなければ、離婚やその後の人生についても考える必要がある。
そうしている中で、身近な人々が亡くなっていく。
私の場合、身近ではないけれど、テレビの訃報に気が落ち込む。
一世を風靡した、俳優やスター、タレント達や芸術家など。
若い頃の記憶とリンクして、まるで自分の輝いていた過去まで葬り去られるような感覚にズドンと心が沈むのだ。
面接しても、受からない。
このまま無理なら、持病的にはきついけれど肉体を使う仕事をするしかない。
座り仕事に拘り続ける我儘は、今月末までと決めている。
ただ、体を壊しては元も子もない。
仕事がなかなか決まらない不安も相まって、色々と考え込んでしまう。
ミッドライフクライシスをうまく乗り越えられなければ、最悪うつ病になるケースが多い。
そうならない為にも、年齢による変化を受け入れ、深刻に捉えないことが大事だと言える。
特に、そういった相談が出来る場所ー職場でも近所でも持つこと。
また、適度な運動。
これは、ミッドライフクライシス以前に私の課題でもあり、少しずつでも改善出来たらと思っている。