私のピント

カメラレンズ 仕事
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 職場によっては、パートであってもきっちり研修があると聞く。
これまでのパートでは、業務をしながら体で覚えるといった感じだった。
ただ教えてくれる人も余裕が無かったり、人もコロコロ変わったり、また教えてくれないなどの意地悪をされたりと、教わっている段階で心が折れることが多かった。

今の仕事は、小川さんがその都度マンツーマンで教えてくれるという恵まれた環境。
仕事内容は、これまでにない高度なものだし、専門用語が飛び交う中で分からず右往左往している私に周囲もパートだから仕方がないと多少は理解を示してくれているように思う。
それでも、やはり辛いものは辛く、日々、辞めたいと思う時間が増えている現実。

昨日の出勤時、買ってもらったばかりの電動自転車に乗って職場に向かう途中、幼稚園くらいの子を乗せた若い母親と信号待ちで隣り合わせになり、あの頃の方が楽だったーと思った。
孤独で辛かった幼稚園ママ時代。
それでも、今の辛さと天秤に掛けたらまだ恵まれていたと思うのだ。
それは、やはり仕事ではなかったから。
なんだかんだで責任も伴わないし、自分さえ我慢していれば完結すること。
私はいつも周囲と比べてばかりで落ち込んでいたけれど、今回は過去の自分と比べてしまうのだ。
今の方が、辛いーと。


 今日は、午後から出勤。
だが、仕事ではなく、研修。
実は、新入社員らの研修に一緒に入るようリーダーに言われたのだ。
専門的な研修ではなく、PCスキル研修だということ。
ワードやエクセルの基本操作的なものだから気楽に受けて下さいと言っていたけれど。
傍からみれば、本当に恵まれているのだと思う。
パートなのに、スキルアップの研修を無料で受けられるのだから。
だが、本当に憂鬱だ。
プレッシャーが半端ない。
さっさと家事を済ませ、昼までには買い物も済ませたいのに体が動かない。
シンクの皿もそのままだし、洗濯も回したままで干していない。
あぁ、何もしたくない。このままソファーに転がっていたい。


 人生経験が豊富な人は魅力的。
それは、酸いも甘いも知っているから。
常に自分をアップグレードさせようと前に進む。
勿論うまくいかない時もあるけれど、数多くの経験が自身のピントを合わせる助けとなる。
行き当たりばったりではなく、次第に「勘」が働くようになるのかもしれない。
失敗は成功のもと―的な。

視界がぼやけている。
私のピントは、一体いつになったら合うのだろう。







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