参列拒否

卵 家族
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 義父の容態が微妙なことから、念の為、母に連絡をした。
電話に出た母は、機嫌が悪い。第一声で分かる。

「何か用?今、お父さんのご飯作ってたんだけど。」

「ごめんね、忙しいところ。」

 条件反射で低姿勢になる。なぜなら、そうすれば満足したように母の声が柔らかくなることを物心付いた頃から知っているからだ。

「向こうのお義父さん、ちょっと危ないかも。今週中か、数日中か・・心の準備をしておいて欲しいんだけど。」

 要するに、葬儀参列についての心の準備だ。
すると、

「無理よ、私達は行けないわよ。お父さんだって体調良くないし、私だって無理!足が痛いし、お金だけ送ればいいわよね?」

 この間まで、伯母やN恵とランチだ墓参りだと若干浮かれていた母。そういう移動は苦ではないのに、父をダシに気乗りのしない用事はバッサリ切る。完全アウェイなのが嫌なのだろう。母一人参列でも良いのだけれど、それはきっとあり得ない。なんだかんだで周りの目を気にする気の小さい母なのだ。

確かに、70代後半と80代前半の両親。持病があったり遠方だからと参列しない選択もありなのだと思う。ただ母については、伯母とランチには喜々として行くし、百貨店巡りも今だって健在。ただ行きたくないのならそう言えばいいのに・・父を理由にしているところがまたなんだかなと思う。
そして、実際に参列しなかった場合、夫や義実家から色々思われ言われるのは、嫁である私なのだ。

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