手土産

ジャム 家族
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 今日はパート休み。
晴れて良かった。実家へ行くからだ。
正直、体調が悪いと母から電話がないかと期待するくらい、今日はそういう気分じゃない。
仕事のことがやっぱり頭から離れず、払っても払っても、いつ稲妻が落ちるか分からない雨雲が頭上でゴロゴロ音を鳴らしているのだ。

 昨日は午前出勤だったので、帰りに職場の最寄り駅のデパ地下で色々と買い物をした。
手土産だ。
嫁に行き、実家に帰る時はいつでも何かしら買っていく。
そういうものだと、まだ娘だった頃から聞かされていたからだ。
それが常識であり、家を出るということなのだと。

 手土産の主役に、ジャム専門店へ。
最近、朝食はパンばかりと言っていたのでせめて美味しいジャムを。
何種類か美味しそうな季節の商品を選ぶ。
一瓶、800円くらいするので二つに絞った。
高級ジャムだと言えば、朝食も特別なものになるかもしれない。
その他、デパ地下にはご飯の友的な佃煮だったり美味しそうな長期保存出来るふりかけなどがあったので、それも購入。
食事作りが億劫になって来た母を少しでも楽させるようにという娘心。

 本当は家でまったりしていたい。
何もせず、ゴロゴロ好きな時にネットをしてお菓子を食べて、ちょっとくらいお酒を飲んで。
そんな本音を隠しつつ、実家へいざ向かうのだ。



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