ルーティン

ネックレス わたし
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ー日々の小さな選択で、違うことをしないことが大事ー
ー違う選択をすることで体に不調をきたすー

 どこかの書店で立ち読みした時に、印象に残った言葉。
最近、何かにつけふと浮かぶ。


ここ最近、本来の自分とは真逆の選択をして来たからか、ストレスと疲れが蓄積され、体調不良が続く。めまいや動悸、頭痛に胃痛、それに蕁麻疹。
しかもそれは家族にも伝染するようで、夫は相変わらず覇気が無いし、子も頻繁に胃腸の弱りやだるさを訴える。

 ルーティンが大事、プロ野球選手だって日々の儀式を大事にしている。
玄関を出る時、必ず左足からーだとか、毎朝同じメニューの朝食だとか。
いつもと違うことをする、ちょっとした小さな行動であっても慣れないそれは、少なからずの緊張感を強いるのだ。

 オフィスワークに就いてから、IT企業で働いていた時もそうだったけれど、以前購入したネックレスを出勤時には必ずつける。
清水の舞台から飛び降りる思いで購入した、自分へのご褒美ネックレス。
小さなパールとダイヤモンドが施されている華奢なデザイン。確か、5万円程した。
それを身に付けると、背筋が伸びてシャンとするのだ。
先日、職場に着いてなんだか首元が淋しいと鏡で確認し、ネックレスを忘れたことに気付いた途端に業務のミス続き。
終いには、米田さんを苛つかせ、

「もう一か月経つんですからー」

 そう言われて返す言葉も無かった。
兎に角にも、この頃は疲れているし、ルーティンを守りたい。


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