予定パンク

手帳 家族
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 5月は母方の祖父母の命日ということもあり、大型連休ということも重なって、まだ子どもの頃は親戚で集まるのが常だった。
墓参りよりも、N恵ら従姉妹と会えることとちょっと豪華な料亭のようなところで食事会の流れは子ども心に毎年楽しみにしており、その習慣は従姉妹が大学生になったり、また社会人になったりするうちになくなり、それでも伯母と母は律儀に連絡を取り合い、仲良く墓参りをしていたのだけれど。
今回、N恵から4人で墓参りに行かないか?と提案があったのが先日の2人ランチの時。
その時は、そうだねと何となく流して別の話題になったのだけれど、それはどうやら彼女の中で私が「YES」と返事をしたのとイコールで、だから、ラインでいつにする?と連絡が入り、同タイミングで実母からも同じ質問が飛んで来たことで、いよいよそれは断るに断れない予定となってしまったのだ。
 私も新しい仕事があること、しばらくはバタバタするからちょっと待ってくれと伝えたところ、母がへそを曲げてしまった。

「え?また仕事やめたの?」

「いや、やめてなくて。増やしただけ。」

「え?なんで?」

「今のところだと、シフトが少なくて。」

「ちょっと、聞いてないわよ!あんたいつもそう。肝心なこと言わないのよね。」

「ごめん・・」

「パート増やすって、あんたのところそんな困ってるの!?あんたの旦那の会社、そんなまずい状況なの!?」


「そうじゃなくて、花子も大学に入ったことだし、自分の時間が出来るから・・」

「あんたは優雅に息抜きのパートしてるんじゃなかったの?」


 キャリアを積めだとか、優雅に亭主の金で生活し、自分の小遣い分はパートで働けだとか、一体どちらが母を満足させるのか知らないけれど。結局は、楽しみにしていた予定を奪われること、その目先の欲求を優先させた結果、私の新しい仕事はろくでもない仕事に成り下がる。


「大丈夫。週1でも何時からでもいい仕事だから。ただ慣れるまではバタバタするってだけで。」

「まぁ、予定が分かったらN恵に伝えておいて。」


 新しいことを始める前に、無駄な神経を使いたくない。
今は自分のことで手一杯なのだ。

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