この年になっても尚、母の日が近付くと、義理と面倒臭さの間を行ったり来たり。自分だって母なのに、義母と実母のダブル母へのプレゼント選びに頭を悩ませる。
花の好きな義母には、可愛らしいいアレンジメントと小さなお菓子のセットがここ近年の定番。だが実母は難しい。普通、義理の母より実の母へのプレゼントの方が気心知れている分、気楽に選べると思うのだけれど。私にとってはこっちの方が荷が重い。期待されているのがありありだし、だが素直に喜んでくれるタマでもない。何かしらの不満というか、はっきり言わなくても分かる微妙なリアクション。それを受ける度にげんなりとしてしまう。
一応、リクエストを聞くのだけれど、今年は返事が返ってこない。
ーいいわよ、何も要らないわ。気を遣わずに。
これをそのまま素直に受け取って良いのか、いや、それはないだろう。
リクエストを受け、選んで送ったら不良品と言われたりもした。サプライズが良いのかと色々と下調べをして分かりやすいブランドものの雑貨を送ったこともあったけれど、使わないと言われたり。花を贈れば、やれ枯れていただの蕾のまま咲かなかっただの文句。また、傘や手袋、スカーフや帽子など、身に付けるものをリクエストされ、百貨店で店員と相談して購入したものでも実際は使っているのを見たことがなかったり。
要するに、母のお眼鏡にかなうプレゼントを贈れたためしがないのだ。
N恵のように、旅行やジュエリーなど、きっとそれなら母でも喜ぶだろうものをプレゼント出来る程の予算もない。還暦や喜寿などの大きな節目であっても、期待されていても、無理なものは無理なのだ。まして、母の日なんて。予算は5000円でいっぱいいっぱい。
要らないと言われたけれど、そうはいかず何が欲しいかメールをする。しかし返信がないまま今日に至る。さくっと決めることが出来ず、不毛な時が過ぎて行く。この悩まされている時間が勿体無いような気になる。こんな私の心のうちを母が知れば、きっと薄情な娘だと呆れることだろう。
ーでも、そんな娘にしたのはあなたです
娘からのプレゼントだからと、何でも手放しで喜んでくれる人だったら、もっとウキウキしながら、義務なんて思わずに悩む時間すら楽しめるんです
わたしはそんな娘でいたかった、こんなことで疲弊する親子関係って、切ないです―
母の日のプレッシャー
家族