ハロウィンで昨夜は遅い帰宅だった子。
仮装してどこかへ出掛けるのかと思いきや、普通の服装だった子。
中学時代の部活仲間とTik Tok動画を取りにカラオケへ行っていたという。
渋谷や新宿ではなく、地元のカラオケ屋だ。
正直、高校よりも中学の友達と出歩く方が安心感があったのだけれど、それは親の勝手な思い込みだった。
帰宅した子の違和感に気付かず、翌朝になって驚いた。
耳たぶにピアス。シルバーの丸い玉のようなものがキラリと耳元で光ったのだ。
「ちょっと、それどうしたの!?ピアス開けたの!?」
思わず大きな声を上げてしまい、洗面台で髭剃りをしていた夫までリビングにやって来た。
まずいーと思ったけれど、夫にもばれてしまった。
「おい!なんだそれは!」
さすがに夫も激高。
学校は、ピアスもカラーも禁止なはず。
だがそれ以上に、子どもが勝手に自分の耳たぶに穴を開けたことにショックを受けた私達だった。
「みんなやってるって。」
夫は顔を真っ赤にして怒鳴り、子はそれにビビることなく反抗的な態度。
いったいどうしてしまったのか、ピアスなんて整形に比べたらどうってことないのかもしれないけれど、それでも子には生まれたままの姿でいて欲しいーそう思うのは親のエゴなのか。
それから夫と子は口を利いていない。
私も最初こそ大きなショックを受けたのだが、去年からずっと開けたがっていたし、穴は時間が経てば塞がれるものだしと怒りは徐々におさまりつつある。
話を聞けば、中学時代の友達一人がピアッサーを買って開けたいと言い出し、それに数人が便乗し、子も同じくノリで開けたのだと言う。
なんて馬鹿なーと思ったけれど、学生時代のそういうノリが私には皆無だった為、ある意味で青春を楽しんでいるのかなと楽観的に思ってしまった。
ただ、後に炎症や化膿が怖いので、学校から帰宅した子を連れて皮膚科へ行った。
なんとも世話が焼けるというか、大人なんだか子どもなんだか分からない、面倒な年頃の女の子だ。