妻。母。嫁。

エプロン わたし
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 なんだかんだで仕事納めが終われば、私は妻・母・嫁として切り替わらずを得ない。
年始に予定されている義実家訪問。
憂鬱なことは次から次へ。
夫は好き勝手出来るからいいけれど、私は気を遣い、愛想笑いをし、義姉らの詰まらない自慢話を右から左に受け流し、本当に疲れる。


「ねえ、私も行かないと駄目?」


 子は、年始に友達と初詣に行く約束をしたらしく、それが義実家訪問日とかぶっているのだ。
さすがにそれは夫もNGを出した。


「じいじやばあばだって、花子にお年玉渡すの楽しみにしてるんだぞ。それだって、あと何回出来るか・・」


 夫は自分の実家にことばかりで、妻である実家のことなどてんで頭にないようだ。
まあ、実母は夫のことが大嫌いだと公言しているので、連れて行ったところで疲れるのは私だからもうこの際ノータッチでいてくれる方が楽なのだけれど。



「分かったよ。」


 数年前までは、義実家に行くのを楽しみにしていた子。
従姉妹と会えるのもそうだし、行けばお小遣いもくれるし美味しい料理。私が行かなくても夫と2人で何度も出掛けていたというのに。
もうそういう時期は過ぎ去ってしまった。



 義実家訪問の他にも、子がいるからそれなりの大晦日と年始の準備をしなくてはならない。
細かいことだけれど、お年玉の新券の準備やポチ袋の購入。
料理も、夫と二人きりのクリスマスディナーとは違って、気遣わなくてはならない。
女の子だけれど食べ盛りなのだ。そして、好き嫌いとアレルギーもある子なので、使う食材も限られており頭を悩ます。
ただ、義実家訪問同様、子も入れて家族3人水入らずで過ごす年末年始もあと何回あることか。
下手したら、義実家訪問より早く卒業してしまうかも。
彼氏でも出来たら、年末年始はお泊りなんてことももう遠くはない未来だ。

 自営の妻としての仕事も、年賀状やお歳暮の準備を終えてほっとしたのも束の間、今度は年始の挨拶の時に渡すお年賀の手配や神棚に飾るお札、それに玄関に飾るお飾り等の購入など。
これらも私の仕事。
こうみると、ここ数年で私の中のタスクは激増した。
更年期症状を薬で抑えつつ、なんとか自分を胡麻化しながら、日々頑張ってる自分を労いたい。
あともう一息、今年も終わる。
若干、寒気と鼻水が気になるけれど、葛根湯を飲んで今日も気合いで乗り切ろう。








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