敬老の日

どら焼き 生活
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 今日が敬老の日だということを思い出したのが昨日の夕方。
毎年、子からということで手紙を書かせ、ちょっとした品物を贈っていたのだけれど。
文化祭のバタバタですっかり忘れていた。
夫も自分のことで頭がいっぱいなのか、今日が敬老の日だということを忘れている。

「じいじの家、行こうか。」

「えー、今日?天気悪いし今度で良くない?」

「敬老の日でしょ。」

「あー、そうか。」


 子にそう言いながらも、自分の時はどうだったかと思い出す。
何もしていなかったことに気付く。
実母は父の母とも犬猿の仲だったし、自分自身の母とすら大喧嘩で何年も音信不通だった。
だから、私も敬老の日だからといって何かしなさいと言われることもなく子ども時代を過ごした。
夫と結婚してからだ。義実家は三姉妹だからかやたらとイベント毎に集まりたがるしお祝いをしたがる。夫もそんな家庭環境が当たり前だった為、嫁である私もそうするのが当然といった風だった。
だが、義母が倒れたりコロナ禍になった辺りから状況は一変した。夫が自営を始めたことも大きい。
要するに、構ってられなくなったのだ。

 しかし、今年は違う。
義実家から子が贈与されていた事実を知り、敬老の日もスルー出来ない。
子の了承を得たら、夫を誘う。
二つ返事で義実家訪問が決まる。
内心億劫だし、義姉らも来てるかもと憂鬱だけれど。
行きに、老舗の和菓子屋で義父大好物のどら焼きを買っていこう。


「ママの方のじいじ達には?」

 子に尋ねられ、電話をするように伝えた。
敬老の日に孫からプレゼントが無いからといって、さすがにあれこれ言われることはないだろう。
気に掛けている、それだけで十分だと思いたい。










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