お返し文化

梨 生活
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 日本特有、お返し文化にどっぷり浸かっているのは母の影響。
貰ったら、返す。それは物品だけでなく気持ちだったり何かして貰ったりでも同じく。
言い方を悪くすれば、「借りを作らない」ということ。
物心ついた頃から植え付けられてきたその価値観は、いまだに根付いている。

 お盆明け、パート先の方々からお土産をいただいたことで、出勤する度にひとりプレッシャーを感じていいた。
早く何か返すものを見付けなければと。
この夏、旅行や遠出をしていないのはどうやら私だけで、彼女達は皆、思い思いの夏を楽しんで来たらしい。
ただ、それぞれお土産価格がきっと違う感じ。なぜか、パートの花山さんが結構高そうなお土産で、こっそりその商品をネットで調べたら1000円くらい。社員の米田さんは色々詰め合わせを作って来た感じで、500円以上はする感じだけれど1000円まではいかない感じ。
木佐貫さんや黒川さんは500円くらいか。
一斉にお土産を交換したのなら、価格に悩まずに済んだのだけれど、お返しということだと大いに迷う。
正解は多分、500円かなと思うのだけれど、社員の米田さんより少ないのはまあ良しとして、同じ立場の花山さんに半返しというのはいかがなものか・・

 ふと、実家近くに梨園があったのを思い出した。
今週、また実家に行こうと思うので、その際、直売所で2袋くらい買ってそれを分けたらどうだろう。
実家からたくさん梨が送られて来たという前提だったら、わざわざお返しって感じもなくスマートだ。
そう決めたら、気持ちがだいぶ楽になった。

 仕事のストレスは相変わらずで、だからこそ仕事以外のコミュニケーションを大事にしなくてはならないと思うのだけれど、いや、やっぱりこれも仕事のうちなのだと胃を痛めながら思うのだった。


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